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「湿度」
……この場合「体温」や「人の気配」と置き換えてもいいでしょう。
「そこに人がいるという感覚」
この「湿度」というタイトル、
2005年に連載終了した漫画「ギャラリーフェイク」の、ある一話のタイトルです。
単行本24巻のサブタイトルにもなりましたが、私が好きな回のひとつです。
ギャラリーフェイク(24)
作中ではこの「湿度」について、こう語られています。
と。このせまい日本で、携帯電話がなぜこれほど普及したと思う?
『湿度』のせいさ!
高温多湿の風土に住む日本人にとって、
適度な湿度は生きるのに欠くべからざる条件なんだ。
長らく日本人は、他人と湿度を共有することで、
お互いを支えあってきたのだ。
個性の主張!
精神の自立!
お題目はリッパだが、結果は周りの人間を切り捨てることさ。
いつの間にか日本は、
切り捨て、切り捨てられた人間で、いっぱいになってしまった。
ところが、それじゃあ湿度が足りなくて息苦しいのさ。
そこへ携帯電話が現れた!!
メールや通話を交わすことで人々は、ひととき、湿度を共有できることを知ったのだ。
携帯は湿度の『利器』となったんだ。
この先100年も200年も経とうと、日本人がドライになることなど――
きっとあるまいよ!
日本列島に湿度がある限り――
人々に、等伯の絵が好まれ続ける限り――
JUNKチャットもそうですし、Vaultなんかもきっとそうでしょう。
「湿度」を共有できるコミュニティは、湿度を求めて来る方が多いように思います。
コミュニティで共有される価値観や専門用語も、それが「湿度」になってくれる。
そんな気がします。
コミュニティは、中にいる人が作り上げるもの。
閉じきって、じめじめしてかび臭い「湿度」もあるでしょうし。
適度に入る風を歓迎するさわやかな「湿度」もあるでしょう。
できるだけいい「湿度」であり続けられるよう、努力したいものですね。





